どうもこんにちは。香水オタクののぺです。
この記事では、香りのノートについてのお話していきます。
世の中には様々な香りがありますが、ある程度同じ印象の香りの系統は「ノート」としてまとめて表されてきました。
たとえば、果物のようなみずみずしい香りは「フルーティノート」といわれてきたりしました。
香水初心者の方はそのようなノートがたくさんあってさっぱりわからないと思います。
全然わかりません。
ある程度香水に詳しい方でも、「シプレノート」と聞いて、香りをパッとイメージできる方は少ないかと思います。
そこで、今回は、ノートの種類について一つ一つ簡単にご説明していきます。
それぞれのノートの、私のおすすめの香水も併せて紹介します。
- フローラルノート(Floral Note)
- シトラスノート(Citrus Note)
- フルーティノート(Fruity Note)
- グリーンノート(Green Note)
- ウッディーノート(Woody Note)
- アロマティックノート(Aromatic Note)
- スパイシーノート(Spicy Note)
- モッシーノート(Mossy Note)
- バルサムノート(Balsam Note)
- スイートノート(Seeet Note)
- グルマンノート(Gourmand Note)
- アニマルノート(Animal Note)
- ムスキーノート(Musky Note)
- アンバーノート(Amber Note)
- レザーノート(Leather Note)
- パウダリーノート(Powdery Note)
- アクアノート
- オゾンノート
- マリンノート(Marine Note)
- タバコノート(Tabacco Note)
- ワキシーノート(Waxy Note)
- アルデヒドノート(Aldehyde Note)
- オリエンタルノート(Oriental Note)
- フロリエンタルノート
- シプレノート(Chypre Note)
- フゼアノート(Fougere Note)
フローラルノート(Floral Note)
花の香りの系統をまとめてフローラルノートと言います。
特に、ローズ、ジャスミン、ミュゲ(すずらん)の3つは3大フローラルといわれており、よくフレグランス製品によく使われています。
他にも、ライラックやチュベローズ、ヒヤシンス、イランイラン、カーネーション、スイセン、バイオレットなどの花々が使われることも多いです。
フローラルノートは清潔感があり、万人受けしやすい香りなので香水を初めてつける方にはおすすめです。
シトラスノート(Citrus Note)
爽やかな柑橘系の香りをまとめてシトラスノートと言います。
柑橘系といっても、その種類は様々です。
レモン、ライムのようなさっぱりした香りから、オレンジ、グレープフルーツのようなジューシーでみずみずしい香り、マンダリンオレンジやゆずのような和のテイストを感じさせる香りもあれば、ベルガモットのようなフレッシュさにやや甘みをプラスしたフローラルで上品な香りもあります。
シトラスノートの香水は夏につけたくなりますね。
大人っぽい印象の香水が欲しい方は、ほろ苦さを感じられる柑橘系のものを選ぶとよいですよ。
フルーティノート(Fruity Note)
柑橘系以外のフルーツの香りの系統をまとめて、フルーティノートと呼びます。
ペア―(洋ナシ)、ピーチ、プラム、アップル、アプリコット、ベリーなどがフルーティと言われますね。
フルーティノートの香水は万人受けしやすいので香水初心者におすすめなノートです。
グリーンノート(Green Note)
グリーンノートは青葉のような新緑を彷彿とさせる、植物の若葉や茎などの香りの系統を言います。
ガルバナムやバイオレットリーフなどがグリーン系としてよく用いられます。ナチュラルな香りに癒やされたい方や若々しい印象を与えたい方にピッタリです。
こちらの記事の中で紹介しているゲランの香水『ハーバフレスカ』は、グリーンノートの香水です。ハーバルノートの香りともいえますね。
ウッディーノート(Woody Note)
ウッディノートとは、その名前のとおり、木や森林のような香りの系統を指して使います。
樹木の香りといっても、やはり様々な香りがあります。
シャープな香りのサイプレスや重めのシダーウッド、重厚な香りのサンダルウッド(白檀)が有名どころです。
落ち着いた印象があり、ウッディ系の香水は様々なシーンで使うことができるでしょう。
気分転換にも最適です。
アロマティックノート(Aromatic Note)
アロマティックノートは、様々な香草が混ざり合ったフラワーガーデンのような香りです。
香料として、グリーン系やフローラル系が混ざり合ったラベンダー、タイム、ローズマリーなどが挙げられます。
それぞれの香料によって香りは変わりますが、基本的に爽やかさもありながら安心感を与えるような穏やかさのある香りです。
まったり癒されたいときなどにつけたいです。
トコトワオーガニクスの香水は、自然成分でつくられており、リラックスしたいときに最適です。
スパイシーノート(Spicy Note)
スパイスのような刺激的な香りをまとめてスパイシーノートと言います。
甘い香りによいアクセントを加えてくれます。
といってもやはり、スパイスも様々です。
トウガラシのようなツンとくるような香りをはじめ、シナモンやアニスのような甘い香り、ブラックペッパーやピンクペッパーのようなシャープな香りまでいろいろあり、モノによって全く変わってきます。
ただ一般的にスパイシーといった場合、ペッパーを想定して使われることが多いように思います。
モッシーノート(Mossy Note)
モッシーノートは苔の香りの総称です。樫の木に生えるオークモスやツリーモスが有名です。
香水にコケ?
そう思う方も多いと思いますが、実はこのコケが香水の香りを奥深く仕上げるのに一役買っているのです。
こちらのマルジェラの香水「フラワーマーケット」は、フローラル系の香りですが、ベースにオークモスが使われています。
バルサムノート(Balsam Note)
樹脂の重く甘い香りの系統をまとめて、バルサムノートと言います。
バニラの香りもバルサムノートの一つですが、後で紹介するスイートノートやグルマンノートに含められることもありますね。
ほのかな甘さと、個性的でミステリアスな印象を与えてくれます。
なかなか聞かないノートですよね。
スイートノート(Seeet Note)
甘い香りを総称してスイートノートと言います。バニラなんかが使われたりしますね。
グルマンノート(Gourmand Note)
スイートノートに近いのですが、グルマンノートはお菓子のような香りの総称です。
おいしそうですね。
もともとグルマンはフランス語で「食いしん坊」という意味なのですが、香水界隈では「お菓子」という意味で理解されています。バニラやチョコレート、キャラメルなどの甘い香りが代表的です。
グルマンノートの香水はほかの香水よりも香りが強く、扱いが難しいので上級者向けですね。
ZARAの『グールマンド アディクト』という香水は、グルマンノートの重めの甘い香りでとても病みつきになりました。
アニマルノート(Animal Note)
動物系の香料の香りの系統をまとめてアニマルノートといいます。
動物由来の精油として流通しているのは、ムスク、シベット、カストリウム、アンバーグリスなどで、いずれも入手が困難となっています。
カストリウムは、ビーバーの持つ香嚢から得られる香料です。
もとの原体の香りは、動物園のような獣らしい感じですが、薄めることにより花を連想させる香りになったり、香りに厚みを出したりすることが出来るのです。
ムスキーノート(Musky Note)
アニマルノートの中でも、麝香鹿の生殖腺分泌物であるムスク(麝香)を基調とした香りをムスキーノートと言います。
麝香鹿の生殖腺分泌物?!ムスクってそんなんだったの!
びっくりする方も多いのですが、そうなんですよね。とても奥深く官能的な香りでもともと媚薬として使われていたりもします。
しかし、今は絶滅に瀕した麝香鹿の保護のためにワシントン条約で流通が禁じられているんですね。なので今は、合成香料の合成ムスクが使われています。
また、植物性ムスクと言われる、アンブレットシードアブソリュートも流通していますが、こちらは信じられないぐらい高価です。
アンバーノート(Amber Note)
アンバーノートは、マッコウクジラの結石である、龍涎香(アンバーグリス)を基調とした香りです。
柔らかく、暖かく、それでいてセクシャリティも感じさせる香りとなっています。
うぇ、クジラの結石の匂いなんですか?!
これもそうなんです。ムスクといい、マッコウクジラの結石の匂いといい、こんなものの匂いを嗅ごうと思った先人たちの好奇心には感服させられるばかりです。
※「アンバー」と略して言われることもありますが、
「アンバー」には琥珀という意味もあるので注意です。
レザーノート(Leather Note)
革製品を連想させる香りをまとめて、レザーノートといいます。
カンゲラナというレザーを感じさせる樹木の精油もあります。レザーの香りは渋さが強く、特に男性におすすめですよ。
レザー×タバコリーフの組み合わせは、ダンディで力強さを感じます。
こちらの記事の中で紹介しているゲランの定番香水『ロムイデアル』は、レザーノートの香水です。
パウダリーノート(Powdery Note)
パウダリーといったら、化粧品のような粉のおしろいをつけたような甘い香りのことです。
トンカビーンズやミモザ、イリスなどが粉っぽい香りをもっています。
こちらは、私の超おすすめパウダリーノートの香水です。
アクアノート
水をイメージ・モチーフにした香りのことをアクアノートと言います。
1980年代の合成香料の発展によって、新たな潮流として現れてきています。
水は本来無臭ですが、水のような透明感や清らかさを香りとして作り出そうとしているわけです。
オゾンノート
オゾンノートとは、雨上がりのような爽やかさをイメージしたみずみずしい香りを指して言います。
オゾンノートには、独特のツンとしたガスっぽい香りが特徴であり、空気のようなライト感と透明感あふれる香りが人気を集めています。
アクアノートと同様で90年代に登場したばかりのまだ新しい香りの新潮流であるといえます。
オゾンノートの香水は珍しく、いまだに香りを嗅いだことはないです。オゾンノートの香水をゲットしたら、こちらに載せますね。
マリンノート(Marine Note)
マリンノートは海辺や海藻を連想させる香りの総称です。
天然の精油ではシーウィード(海藻)のアブソリュートが流通しています。
この香水、本当に海の潮風の香りがします。ぜひ、一度においを直にかいでみてほしいです。
タバコノート(Tabacco Note)
タバコノートは文字通りタバコを連想させるような香りです。
これも男性におすすめですね。
タバコの香りは、人やシチュエーションを選ぶ面があるので、つける際には少し注意が必要です。
ワキシーノート(Waxy Note)
ワックス(蝋)を連想させるような香りのことをワキシーと表現します。
アルデヒドノート(Aldehyde Note)
アルデヒドノートとは、化学的に調合された人工香料の香りのことです。
単独では脂肪・ワックス系の匂いがしますが、薄めたり組み合わせたりすることで芳しい香りとなってくれます。香りって不思議ですよね。
アルデヒドノートの香水に、かの有名なマリリン・モンローが寝るときにつけていた『シャネルNo.5』があります。
オリエンタルノート(Oriental Note)
オリエンタルノートは、エキゾチックな甘さと重厚感、ふくよかさが感じられる東洋の国々をイメージして作られる香りの総称のことです。
ここでの「東洋」とは日本ではなく、欧米から見た「東洋」である中近東のアラブの国々のことです。
ベースに温かみのあるアンバーやバニラ、サンダルウッドなどが使われているのが特徴的で、いずれも温かくミステリアスな甘さが感じられます。
オリエンタルノートの香水は複雑で深みのあるものが多いため、大人の男性・女性向けといえるでしょう。
フロリエンタルノート
オリエンタルとフローラルが混ざった香りを表すために作られた造語です。
オリエンタルにフローラルが合わさっているので、若者でも使いやすくなっています。
シプレノート(Chypre Note)
Coty社が発売していた「シプレ」という香水の香りの系統をシプレノートと呼びます。
ちなみに、シプレはフランス語で「糸杉」という意味です。
シトラス、オークモス、アンバーを中心に、フローラル、ウッディー、アニマル、スイートを絶妙に組み合わせて作られる香りなので、女性用フレグランスに多い香りとなっています。
フゼアノート(Fougere Note)
フゼアノートは、一言で言えば「シダ」の香りです。フゼアとはフランス語で「シダ」のことをいいます。
ハーブ特有の渋みと青臭さ、コケの湿った土のようなにおいを合わせた、重厚感を持ちながら、すがすがしさを感じさせる魅力ある香りとなっています。
ラベンダー、オークモス、トンカビーンズに含まれるクマリンという成分を中心に作られており、男性のフレグランスに多い香りです。
こちらの記事の中で紹介しているゲランの定番香水『ロムイデアルエクストレム』は、フゼアノートの香水です。